こんにちは。
京進ランゲージアカデミー日本語教師養成講座(新宿校)・教務の中村です。
「通学がだめなら、早急にオンラインに切り替えよう」
教育機関のコロナ対応に際し、今年度しばしば耳にした声かと思います。
「教育を止めるな!」
という真っ当な主張によるものかはともかくとして、
実際多くの大学ではオンライン移行に早々に着手し、
既に定着した印象もあります。
本講座含め、いくつかの日本語教師養成講座においても
比較的円滑にオンライン化が進んだと言えます。
しかしそれでも、
「オンラインは難しい」
と断念する学校は少なくありません。
では、そのような判断に至る理由、言い換えれば、
オンライン授業移行の「壁」となるものは何なのでしょうか。
2020年度の春から本講座は一部のオンライン授業に移行しました。
そのときの計画、実施、運営の経験を踏まえ、
現場で考えた「壁」について項目に分け、
次回からお話ししていきたいと思います。
「オンライン授業もしないといけないのかなー」
と考える運営者の方々や(将来の)先生方をはじめ
コロナ禍における教育の今後がどうなるか気になるみなさんにとって
あれこれご思案する、その一助になれば幸いです。
*現在「オンライン授業」と言われているものは、オンデマンドで配信する「非同期型」と遠隔地にいる参加者が同時にリアルタイムで授業を受ける「同期型」に分かれます。本ブログでは一貫して「同期型」について扱っています。
*いわゆる420時間の日本語教師養成講座にて実施されている「同期型のオンライン授業」は、新型コロナウイルス感染症拡大に対する特別措置の枠組みで認められているものであり、同形態での実施期間はこちらの措置期間に準じます。
ref.文化庁国語科『文化庁届出受理日本語教師養成研修実施機関・団体における新型コロナウイルス感染症への対応について』(2020https://www.bunka.go.jp/seisaku/kokugo_nihongo/kyoiku/kyoin_kenshu/pdf/92159401_04.pdfより2021年1月15日取得
(画像はライセンスフリー)
カテゴリー: コロナ禍の日本語教育~養成講座からオンライン授業の今を見る~ | 2021.02.01