公式ブログ「夢を実現するステップ」

講師・職員の横顔④ 京都校 金羽先生

Q.さっそくですが、金羽先生の講座でのご担当は?

京都校での教務全般を担当しています。

担当講義は実技を担当しています。

このブログでは「ヤンゴン校の先生」として登場していたのですが、昨年10月から京都校に勤務しています。

 

Q.プライベートのことで恐縮ですがオフは何をしていますか?趣味、特技、好きなこととかあれば教えてください。

ミャンマーで働いていた時に長い雨季に室内でできる気晴らしはないかと編み物を始めたのがきっかけで、今の趣味は手芸です。

一人で黙々と作業をするのが好きなので、休みの日は家でチマチマ何かをしていることが多く、最近は刺繍にチャレンジしています。

あとは、お風呂が好きなので温泉旅行したり、近所のスーパー銭湯に行ったりもします。

日本に帰って来て思う存分お風呂に入れて満足です。

 

Q. トップ写真に選んだ「わたしの1枚」についてお聞かせください。

実家の近くにある天橋立の写真です。

穏やかな海といい天気の日の青空の組み合わせがお気に入りです。

海の近くの田舎で育ったこともあって、のんびりが溢れているこの写真を見ると懐かしい気持ちになります。

 

Q.そんな金羽先生の「これまで」について自伝的に熱く語ってください!

私が日本語教師という仕事を知ったのは、高校生の時でした。

その頃世界遺産の雑誌にはまっていて、将来は旅行会社で働こう、英語が勉強できる大学に進学しようと思っていました。

そんな時、友人の一人が「日本語教師なら英語圏じゃない国でも働けるよ」と聞いて、私は「なんていい仕事!!」と衝撃を受け、あまり深く考えることもなく、そのまま日本語教育が専攻できる大学に進学しました。

これが長い日本語教育との関わりの第一歩でした。

 

初赴任…

学生生活も終わり日本語教師として初赴任したのは中国でした。

当時理想の日本語教育が自分の中にあり、やる気満々で赴任したのですが、大人数のクラス授業や使いにくい教科書に「思っていたのと違う…」と打ちひしがれたのをよく覚えています。

私は不満を募らせながら働いていたのですが、先輩の先生方はその中でも工夫して授業に臨まれていていました。

しかも、楽しそうに授業をしていたんです。

「ないなら、ないなりに、なんとかする」先生方は今でもお手本です。

 

中国から帰国後、日本語学校時代…

日本語学校では授業以外にもテスト作成や学生管理、進路指導なども担当して毎日ヘトヘトでした。

この頃授業準備のコツは掴んでいたものの、それでも時間が足りず土日は教案を書き溜めるのに費やしていました。

 

また海外へ…

その後、また海外で働くことになり、タイへ。

タイでは一人で教室運営を担当することになり、アドバイスや指示をくれる先輩先生はおらず最初は何をするにも不安でした。

そのうち、タイのぬるーい感じが乗り移ったのか「上手くできなくても、次、直せばいいや」と吹っ切れてから、やりたいように運営していたなと思います。

手探りで始めた教室運営ですが、少しずつ自分が思うような学校になってくると、楽しいなと思えるようになりました。

 

転勤でミャンマーへ…

ミャンマーでの大きなミッションはミャンマー人教師の養成でした。

実は赴任当初私はそんなに教員養成に興味があったわけではなかったので、ミャンマー人の先生の成長を長い目で見ることができず、もどかしいなと感じることが多々ありました。

1年、2年と経って、指導した先生が言われなくても自分で工夫し始めたり、後輩の先生にアドバイスしている姿を見た時に初めて自分が指導したことに意味があったんだなと実感しました。

それから段々教員養成、面白いなと思うようになりました。

そして、今は日本で教員養成に関わっています。

 

Q.日本語教育で興味のある分野とか専門とかってありますか?その魅力や面白さも教えてください。

専門は教授法ですが、最近は教室以外の学習や学習法に興味を持っています。

今までは教室の中でどう効果的に教えるかを考えていたのですが、海外で働いてみると学校に通うのは週1回とか自分にあったレベルのクラスがないなど、教室の学習だけだとカバーしきれない学習者も多くいることを知りました。

教室以外での学習法を考えたり、教師から学習法を提案したりすることも教師の役割だなと感じています。

また学習者が独自に編み出した学習法を聞くと、面白い方法や意外な工夫をしていることもあり、結構興味深いです。

 

Q.養成講座で印象に残っているエピソードとか、講座担当者として大事にしていることとか、教えてください。

まだ養成講座に来たばかりで授業もそんなに担当していないのですが、受講生さんの模擬授業のアイディアに驚かされることがあります。

教師を長くやっていると授業がワンパターンになりがちで、そうならないようにしないとと言い聞かせているのですが、受講生さんの斬新なアイディアを見ているとやっぱり頭固くなっているんだなと実感させられます。

 

Q.最後に日本語教育を学んでいる方々、これから学ぼうとしている方々にメッセージをお願いします!

日本語教師の仕事は発見や学びの毎日です。

私もかつては学生から、今は養成講座の受講生さんから気づかされることや学ぶことが多くあります。

そんな「学び」のつまった日本語教育の世界に一歩踏み出しませんか。

 

お話、ありがとうございました!

カテゴリー: | 2020.01.31

  • 公式ブログ 夢を実現するステップ
  • イベント・相談会情報