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ミャンマーで教える③ 「初級授業をのぞいてみよう」

ミャンマーで教える③ 「初級授業をのぞいてみよう」

みなさん、こんにちは

ヤンゴン校の金羽(かねは)です。

 

今日はヤンゴン校の初級授業をご紹介したいと思います。

前回ブログでも少し触れましたが、ヤンゴン校ではチームティーチングを取り入れており、曜日ごとに教える先生が違います。そのため、先生の教え方がバラバラだと学生も混乱してしまいます。ですので、クラスの進度、1コマで教える内容はあらかじめ学校で決めてあります。また、授業の進め方もだいたい決まっています。ヤンゴン校ではまずその課で扱う単語を導入してから、文法項目ごとに①復習→②文型導入→③板書→④口頭練習→⑤教科書の問題の順で授業を進めています。こうすると、どの先生が担当になっても、大体同じ内容の授業になります。

では、全員全く同じ授業をしているかと言えば、そうではありません。導入や取り上げる例文、練習のさせ方は先生によって違います。ここが先生の腕の見せ所です。

私は、先生は「本当のことを聞く」学生には「これは日本語で何って言うんだろう」と思わせるような例文、場面を考えるようにしています。今日の学習項目なら、例えば「私はパゴダで写真を撮りたい。でも撮っていいかどうかわからないから、学生に聞いてみる」というような本当の場面を準備します。そうすると、学生も日本語では言えないけど、知っている情報をなんとか伝えようとします。普段から学生をよく観察して、ミャンマーの生活で疑問に思っていること導入にネタにするようにしています。

では、初級授業をのぞいてみましょう。

今日は「みんなの日本語第15課」、文法項目は「(動詞)てもいいですか。(写真を撮ってもいいですか)」です。

 

①復習


このルールをまず確認し、動詞の形を変える練習をします。その後、今日使う動詞を復習します。 今日は動詞の形が「ます」から「て(または「で」)」に変わる文型です。例えば「食べます」は「食べて」になります。動詞の形が変わる場合には、変形のルールがあります。

よく復習をしておかないと、導入で単語の意味がわからず、学生が「?」となってしまい、先生は変な汗をかくことになります。導入をスムーズに進めるためには、復習が必要です。

 

 

②導入

学生と会話をしながら、文型を導入します。

ちなみに写真は「わたしはボールペンがありません。ボールペンを借りてもいいですか」という会話をしています。学生は日本人の先生に日本語で話しかけられると、けっこう固まりますが、そこは慌てず根気よく会話します。3、4つ例文を出して意味を掴んでもらいます。この後、「わたしは寒いですから、エアコンを消してもいいですか」と聞くと、全力で「いいえ」と言われてしまいました。

 

 

③板書

意味を確認したら、板書します。その昔、私は先輩の先生から「黒板は先生のメモ帳じゃない。好きな所に好きなだけ書くんじゃなくて、必要なものだけ見やすく書きなさい」と怒られたことがあります。学生にとっては日本語で書いてある板書を正しく写すのはけっこう大変なんです。

 

④練習

 

意味が理解できたので、あとは練習です。絵カードで使う場面も見せながら、文を言う練習をします。ミャンマーの学生はとにかく大きな声でリピートするのが大好きです。そんな学生に負けまいと、先生も大きな声になるので、授業が終わるとのども痛いです。

この後、⑤教科書の練習問題を解きます。

 

ここまでが、1つの文法項目の流れです。1コマ(2時間)の授業でだいたい初級後半だと3、4つ文法項目を勉強します。最初、学生は何も話せないので、絵を見せて、身振り手振りを使って教えるのですが、徐々に日本語で日本語を理解できるようになります。だんだん話せる内容が増えてくると、先生も楽しくなってきます。特に、日本語ゼロスタートの学生を教えていると、日々学生がわかることが増えていくのがよくわかります。日本国内ではなかなか全く日本語がわからない学生を教えることは少ないと思いますが、ゼロスタートから学生を見守れるのは海外の現場ならではないでしょうか。

 

(ミャンマーで教える② 「先生の一日」https://www.kla-yousei.com/blog/750/)

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2018.06.10

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