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【保存版】日本語教員試験応用試験2(読解)得点予測チェックリスト

日本語教員試験をご受験予定のみなさま、学習は順調に進んでいますか?
試験勉強を進めていると、
「今の自分はどれくらいの点が取れるのだろう?」
「合格までにあとどれくらい勉強が必要なのだろう?」
そんな不安を感じることもあると思います。現状を正しく把握することは、学習計画を立てるうえでも、安心して勉強を続けるうえでも欠かせません。前回の聴解に引き続き、今回は、応用試験2(読解)の得点予測に役立つチェックリストをご提供します。

この記事はこんな人にオススメ!
✔学習はじめに現状を確認したい方
✔何に重点を置いて学習するべきか知りたい方
✔直前対策ですることに迷っている方

日本語教員試験応用試験2(読解) 得点予測チェックリスト

このリストは、日本語教員試験の過去問出題傾向を踏まえて作成されたもので、各分野の学習状況に加え、試験自体への理解、また個人の経験や資質なども合わせて、項目が立てられています。各項目にポイントが設定されており、重要度の高いものほど高い配点となっています。それぞれの項目をチェックしながら進めることで、予測される獲得点数が算出されます。

チェックリストの使い方

当てはまると思った項目についてポイントを加算しながら進めてください。
できているか迷った項目は、その達成度の度合いから得点を1/2、1/3などに調整して加算してください。

ポイント
〇1 日本語教育の参照枠」の評価尺度A1〜C2について、各レベルのイメージを把握している 2Pt
〇2 「日本語教育の参照枠」に示される以下のような「日本語の力」各項目を、具体例とともに説明できる
【キーワード】
社会言語能力・談話能力・言語方略(コミュニケーションストラテジー)
4Pt
〇3 「日本語教育の参照枠」の「3つの言語教育の柱」および、以下のような中心概念を自分の言葉と実践例で説明できる
【キーワード】
社会的存在、複言語主義、部分的能力、行動中心主義
4Pt
〇4 「日本語教育の参照枠」における言語教育の柱の一つである「行動中心主義」について、「文型シラバス」との違いから、その考え方や授業構成の特徴を説明できる
【キーワード】
言語能力記述文、Can-do
6Pt
〇5 「日本語教育の参照枠」の評価の理念における、以下のような「多様な評価手法」について特徴と利点を説明できる
【キーワード】
ルーブリック・自己/他者評価・ポートフォリオ
6Pt
〇6 「日本語教育の参照枠」の評価の理念における「自律的学習」に関する以下のような概念について、具体例を挙げて説明できる
【キーワード】
自律学習、自律性(学習者オートノミー)、メタ認知能力、学習ストラテジー
4Pt
〇7 「バックワードデザイン」の考え方を理解し、コースや授業活動における、評価・授業活動・学習目標との関連を説明できる 4Pt
〇8 著作権法35条「教育機関における例外規定」および、32条「引用」の条件を理解し、許諾要否を判断できる 6Pt
〇9 日本語教育のための文法用語』に示されているような、基礎的な「文法知識」を身につけている 4Pt
〇10 敬語の指針』に示されているような、「敬語体系」を理解している 2Pt
〇11 主要な「外国語教授法」および「指導方法」に課する以下のような理論やアプローチを、その特徴・利点・実践例とともに説明できる
【キーワード】
オーディオリンガルアプローチ、パターンプラクティス、コミュニカティブアプローチ、情報差、真正性、フォーカス・オン・フォーム、帰納的指導
6Pt
〇12 「授業構成」に関わる以下のような概念を理解し、各段階の目的と活動内容を説明できる
【キーワード】
前作業・本作業・後作業、スキーマ、先行オーガナイザー、振り返り、
先行型タスク
6Pt
〇13 「言語習得理論」や学習者の「中間言語(誤用)」に関する以下のような概念を自分の言葉で説明できる
【キーワード】
インプット仮説、モニター仮説、アウトプット仮説、仮説検証、インターアックション仮説、意味交渉、U字型発達、化石化、転移、過剰般化、語用論的転移、エラー、ミステイク
6Pt
〇14 「フィードバック」の方法を特徴と効果とともに説明できる
【キーワード】
リキャスト、プロンプト
6Pt
〇15 「学習者心理」および「教師の働きかけや姿勢」に関わる以下のような概念について、具体例を挙げて説明できる
【キーワード】
内発的/統合的動機づけ、学習不安、ビリーフ、エポケー、傾聴、ステレオタイプ、異文化適応のWカーブ、文化相対主義
4Pt
〇16 以下のような、多様な「学習活動」の実施形態とねらいを説明できる
【キーワード】
協働学習(ジグソーリーディング、ピアラーニング…)、プロジェクトワーク、ロールプレイ、ディスカッション
4Pt
〇17 以下のような「評価」に関する一般的な事項を説明できる
【キーワード】
形成的評価、総括的評価、到達度テスト、熟達度テスト、妥当性、信頼性、真正性、波及効果、評価エラー(後光効果、中心化傾向、対比誤差…)、試験結果の分析(識別力、標準偏差…)
4Pt
〇18 教材やICTなどの「学習リソース」や、「遠隔教育の形態」について理解している
【キーワード】
レアリア、生教材、モジュール型教材、同期型、非同期型(オンデマンド)、ハイフレックス型、ブレンディッド型
2Pt
〇19 以下のような「国語文法」の用語を理解し、日本語教育文法との相違点を説明できる
【キーワード】
動詞の活用の種類(四段/上下一段…)、動詞の活用形(未然形/連用形/連体形…)、活用語尾、語幹、音便、形容詞、形容動詞
2Pt
〇20 登録日本語教員の資格制度」および「日本語教育人材の分類」を説明できる 2Pt
〇21 「行動中心主義に基づく総合教科書」(例:「いろどり」「まるごと」)を用いた授業を実施した経験が豊富にある 4Pt
〇22 「文型シラバスに基づく総合教科書」(例:「みんなの日本語」「文化」)を用いて、一通り文型項目を教えた経験がある 2Pt
〇23 中級以上のレベルにおいて、「一通りの言語活動」(読む・聞く・書く・話す)を教えた経験がある 2Pt
〇24 「学習者対応」や「クラス運営」(担任など)を担当した経験が豊富にある 2Pt
〇25 教育機関で行われる「試験」について、作成から実施、採点までの経験が豊富にある 2Pt
〇26 これまでの小中高校での受験経験から、筆記試験に自信がある(=しっかり学習に取り組めば試験で8割以上を得点できるイメージがわく)。 4Pt

 

チェック結果と今後の学習アドバイス

ポイント合計 予想獲得得点 コメント・今後の学習にあたってのアドバイス
90Pt~ 70%(42/60点)以上 現時点である程度の点数が見込めます。苦手分野を中心に、項目の全体を見直しておきましょう。
80〜89Pt 65%(39/60点) 合格基準は超えています。Ptの高い項目を重点的に見直した後で、苦手な分野を確認することで盤石に。
70〜79Pt 60%(36/60点) 合格基準のボーダーライン。Ptの高い項目に重点的に取り組み、時間があれば項目全体を学習し直しましょう。
~60Pt 50%(30/60点)未満 合格基準未達。まずはPtの高い項目を優先し、時間あれば項目全体を学習し直しましょう。

※日本語教員試験応用試験の合格基準:応用試験1・2の合計が原則60%以上

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まとめ

いかがでしたか??
応用試験2(読解)は「日本語教育の参照枠」「著作権」といったほぼ確実に出題される分野を始め、ある程度の出題傾向があります。重点的に学びましょう。
試験日がどんどん近づく中で、何から手をつければいいかわからない、気持ちが焦るばかり…という方も多いのでは?そんな方は、ぜひ京進ランゲージアカデミーの応用試験対策コースをご活用ください!短期集中で今年度合格を目指しましょう♪

<注意>
・チェックリストの結果は予測された点数を保証するものではありません。結果はあくまで参考としてご利用ください。
・このリストは出題範囲にあるすべての項目を網羅して示すものではありません。

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カテゴリー: | 2025.09.27

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